--.--/--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑

2006.12/29(Fri)

竹久夢二のおしゃれ読本 

図書館で借りてきた本。
夢二の絵を“ファッション”という視点から取り上げていて、色の合わせ方や、着物と帯の取り合わせなど非常に参考になります。
ときどき本屋で立ち読みしたりしていたのだけど、こうやってじっくり読むとやっぱり欲しくなるなぁ・・・

縞や格子、網代模様など地味な着物がほとんど、けれど色使いがとてもいい。こげ茶×ピンクの縞や、紫地に黄色の格子、黒×白の網代模様の着物に濃いピンクの帯など・・・ また、黒い着物に茶色い帯、帯締めはモスグリーンで袖の振りからはピンクの襦袢を覗かせるなど、コーディネートがとっても繊細でモダン。
お葉さんの写真が載っているのもうれしい。

この時代の他の叙情画家(夢二フォロワーを含む)の絵が、どうしても“古臭い”感が否めないのに対し、夢二の絵は大正時代の影を色濃く反映しているにもかかわらず、古さが感じられない。やはりそれは配色や、色出しに対する神経の細かさがあると思う。見ていて心地いい、いつまでも飽きの来ない色合わせ。その辺りも、夢二の絵がいつまでも支持されている所以なのでしょう。
ただ夢二による女性のファッションへの辛らつな批評を読むと、こういう細かい人とは現実にはお付き合いしたくないと思うけれど・・・

竹久夢二のおしゃれ読本 竹久夢二のおしゃれ読本
竹久夢二美術館、石川 桂子 他 (2005/05/13)
河出書房新社
この商品の詳細を見る
スポンサーサイト
EDIT  |  16:09 |   | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/25(Mon)

D坂の殺人事件 

前回に続き江戸川乱歩の話。

乱歩作品の映画化は多く、私も何本か観ている。
高尚な文芸作品風からエログロB級映画までいろいろなものが作られているけど、その中でも乱歩の世界に近く映画としてのオリジナリティもあると思うのは、先月亡くなられた実相寺昭雄監督の『D坂の殺人事件』。

これは乱歩の「D坂の殺人事件」と「心理試験」という作品を合体させてなおかつ実相寺ワールド全開にした映画で、レトロもレトロ、昭和初期の退廃的なムードを存分に味わうことができます。
オープニングのシーンで使われる、紙細工で作られた谷中辺りの光景からぐいぐい引き込まれる!

暗く湿った日本家屋や緋の長襦袢のエロスがこれでもかこれでもかと繰り広げられ、真田広之の女装も妖艶で、まさに変態の美学とも言うべきか。その分ミステリーとしては物足りない部分もあるけれど、この映像美は数ある乱歩映画の中でも最高峰だと思う。もちろん着物もセンスがいいですよ。

ranpo2.jpg

乱歩邸の蔵の前にて。




D坂の殺人事件 / 真田広之


EDIT  |  13:55 |  映画・TV  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/21(Thu)

小説の中の着物 

明治~昭和に書かれた小説を読んでいると、着物について描写している箇所が結構多い。
着物のことを知らないとよくわからないので読み飛ばしてしまいがちだけど、今あらためて読み直してみると、“あ~なるほど・・・”とその情景がよりリアルに思い浮かべられたりする。

江戸川乱歩の『陰獣』の冒頭場面は、そんな中でも好きなシーンのひとつ。
主人公の“私”とヒロイン静子が、上野の帝室博物館で出会う。以下、ちょっと長いけど抜粋。

「博物館というものがどうしてこんなに不人気であるかと疑われるほど、そこには人の影がなかった。陳列棚の大きなガラスが冷たく光り、リノリウムには小さなほこりさえ落ちていなかった。お寺のお堂みたいに天井の高い建物は、まるで水の底ででもあるように、森閑と静まり返っていた。(中略) 
 私は何かしらゾッとして、前のガラスに映る人の影を見た。そこには、今の菩薩像と影を重ねて、黄八丈のような柄の袷を着た、品のいい丸髷姿の女が立っていた。(中略)
 この世に若し人魚というものがあるならば、きっとあの女のように優艶な肌を持っているにちがいない。どちらかといえば昔の瓜実顔で、眉も鼻も口も首筋も肩も、ことごとくの線が、優に弱々しく、なよなよとしていて、よく昔の小説家が形容したような、さわれば消えていくかと思われる風情であった。私は今でも、あの時の彼女のまつ毛の長い、夢見るようなまなざしを忘れることができない。」

水の底で人魚と出会うような、なんとも艶かしい出会い。でもこの上品な彼女には、実は秘密が・・・

「彼女の項(うなじ)には、おそらく背中の方まで深く、赤痣のようなミミズ脹れができていたのだ。それは生まれつきの痣のようにも見えたし、又、そうではなくて、最近できた傷痕のようにも思われた。青白い滑らかな皮膚の上に、格好のいいなよなよとした項の上に、赤黒い毛糸を這わせたように見えるそのミミズ脹れが、その残酷味が、不思議にもエロティックな感じを与えた。それを見ると、今まで夢のように思われた彼女の美しさが、俄かに生々しい現実味を伴なって、私に迫ってくるのであった。」

そう、この小説は「残酷色情」(SMですね)がキモになるお話なのです。
で、意外に思ったのが静子の着ている着物。これが黄八丈(風)なのだ!(黄八丈は、よく時代劇なんかに出てくる、黄色地に格子などのカジュアルな町娘みたいな着物。) 
なんとなくこの小説のイメージから考えると、もっとシックで高級な感じの着物、例えば大島とかそういう“大人のエロス”な着物だと思っていた。それに、映画やドラマだと現代風な味付けがされているけど、まだ日本髪を結ってる時代の話なのね、考えてみたら。
この黄八丈っていうのは、静子の若さを象徴してる着物なのかなぁ~と、あらためて読み直して考えてみたり。
昔は今と違って、年齢や身分によってする髪型や着物の着方などが決まっていたので、そこらへんの描写からも人物の造形や作者の意図が読み取れたりして、なかなか面白いものなのです。

鏡地獄―江戸川乱歩怪奇幻想傑作選 / 江戸川 乱歩
EDIT  |  17:18 |   | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/19(Tue)

色っぽいキモノ 

本屋で見かけて「面白そうだな~」とちらちら立ち読みしていたところ、友人も絶賛していたので思わず買った本、『色っぽいキモノ』。
着物のコーデ本ではなく、粋系の着物についての薀蓄がたっぷり書かれている本です。

私自身はそれほど粋にしたいとは思ってないし、姐さんにも芸者さんにも歌舞伎にもあまり興味はないんだけど、月岡芳年や歌川国貞などの妖艶な浮世絵が載っていたり、普通の着物本ではまず取り上げられない「緋牡丹博徒」や「修羅雪姫」など仁侠映画について触れられていて、その辺りが面白かった。明治~大正の小説や、夢二や徳田秋声の恋人だった山田順子の成れの果てについての記述などもうれしい。
それにやっぱり、色っぽくないと思われるよりは、色っぽいと言われるほうがいいしね・・・

この井嶋ナギさんという著者は、KIMONO姫2に載ってた方かな?
かなりマニアックに追求される方のようで、とても共感が持てました。素敵。
“補正をしない!”と言い切れるところが羨ましいなぁ。

浮世絵の図録資料が多かったわりに映画関係のはあまりなくて、これはもちろん権利の問題などあるのだろうけど、カラー写真で見られればもっと良かったな。
でも、それがなくてもとても興味深い、良い本でした。これからずっと何度も繰り返して読みそう。

色っぽいキモノ 色っぽいキモノ
井嶋 ナギ (2006/10/17)
河出書房新社
この商品の詳細を見る
EDIT  |  01:43 |   | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/14(Thu)

グローブ 

P1000537.jpg

ちょうど探していたイメージにぴったりな手袋を見つけたので、即購入。洋服も大好きなH&Mのもの。ウールの豹柄、セミロングのグローブです。サイズはXS/Sで、手の小さな私にはジャストサイズ。

冬の着物はなんといっても腕がめちゃくちゃ寒いので、ロング手袋は必需品。これは長さはあまりないけど、着物でも洋服でも使えそう。
今年はアニマル柄が流行りみたいで、いろいろ小物が出ているので、豹柄マニアの私には大変ありがたい!
KIF_2170.jpg

3年ほど使ってる黒のロンググローブも着る色を選ばず、至極便利です。これはひじ上まであるので、長すぎて袖の中でゴロゴロするのがちょっと気になるけれど。

テーマ : 着物・和風小物 - ジャンル : ファッション・ブランド

EDIT  |  22:43 |  買い物  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/11(Mon)

祖母の思い出 

oshougatsu.jpg

部屋を整理してたら出てきた、古い一葉の写真。
これは1970年代半ばころの、お正月のスナップ。写っているのは私と二人の妹。何歳のときかは記憶が曖昧なのですが、この紫地の振袖を着たときのとろんとした感触と、うっとりと幸せな気持ちは今でもよく覚えています。

この着物と、下の妹が着ている振袖は大正生まれの祖母のもの。
私の祖母は、山陰地方のとある港町で、何不自由ない裕福な家庭のお嬢さんとして、蝶よ花よと育てられたらしい。教育熱心な家庭で、お嫁に行くまでは、鉛筆より重いものは持ったことがなかったそうです。

結婚相手も隣町の大地主の息子。女中さんがたくさんいて、家事労働をすることもほとんどありませんでした。
が、そんな暮らしも戦争が終わって一変。農地改革で先祖から受け継いだ土地のほとんどを失ってしまったそう。おまけに旦那(私の祖父)は生来のボンボン気質、他人に頭を下げられないくせに騙されやすく、つい保証人の判をつき、借金を作ってしまいます。

祖父は自分の仕事がうまくいかないと、お酒に逃げる人だったようです。家庭内のこと、経済的なこと。お嬢様育ちの祖母にはずいぶんと苦労が多い生活だったことでしょう。

母にとっての最初の子である私が生まれるとき、祖母が上京して母の身の回りを手伝ってくれていました。が、無理がたたったのか突然倒れ、右半身が不自由になってしまいます。それでも祖父との二人暮らしをずっと続けました。気難しい祖父の相手が出来るのは、祖母だけだったから。

だから、私が知っている祖母はいつも右足を引きずりながら歩き、左手だけで家事をし、喋る言葉はよく聞き取れなかった。お化粧もお洒落もすることなく、近所への買い物以外、お出かけすることもなく。が、孫である私をとても可愛がってくれました。祖父は怖かったけれど、祖母は本当に優しかった。が、この写真の頃から数年後には、玄関で転んだことが原因であっけなく亡くなってしまいました。

祖母の実家では呉服屋もやっていたくらいで、着物はずいぶんたくさん持っていたようです。そのほとんどはもう手元にないけれど、ごく少数が私の実家に残されています。
祖母が倒れたのは私のせいというわけではないけれど、子供の頃から、祖母に対する何か申し訳ないような、やりきれない気持ちがずっと心の奥底でくすぶっていました。
だから、こうして自分が祖母の着物を着ている写真があったり、祖母の着物が残されていること(先日Upした木綿の着物もそう)は、言葉にし難い、何か特別な嬉しさがあるのです。
EDIT  |  17:17 |  着物いろいろ  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/08(Fri)

帯留め100個展 

阿佐ヶ谷のCONTEXT Sというギャラリーへ、内藤圭美さん(かろんさん)の帯留め100個展にお邪魔しに行く。
前回の個展のときの表参道の画廊も素敵だったけど、今回はまた趣の違う、住宅街の中にある昭和レトロなギャラリー。ガラガラと引き戸を引いて入った瞬間、石油ストーブの燃える匂いも懐かしい、ほっと心のなごむような暖かい空間だった。

KIF_2143.jpg

KIF_2144.jpgKIF_2146.jpg





お茶を飲みながらおしゃべりしていたら、あっという間に外は真っ暗。
室内外にしつらえてあったキャンドルの灯りがほんのりと幻想的。KIF_2147.jpgKIF_2154.jpg







かろんさんは、いつもかろんさんらしくてキュート。可愛いなぁ~!!
KIF_2141.jpg

私は雨が降るかもしれないということだったので、ウールの着物。これ、ヤフオクで100円で落札したのだ!ちなみにこの中で一番高かったのは帯締めで、私が持ってる唯一のブランドもの。道明ので15000円也。高っ!(いただきものですが)
2.jpg

欲しいな~と思ってるカメオの帯留めやリングなどをチェックしつつ、今日はおいとま。何かのご褒美(?)のある日を期待しつつ・・・
KIF_2155.jpg

EDIT  |  22:07 |  おでかけ  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/05(Tue)

きもの全書 

P1000531.jpgP1000525.jpg





昭和32年発行の大塚末子さんの和裁の本で、100円で手に入れた古本。
ほとんどのページは着物の仕立て方で占められているんだけど、口絵にモデルさん&女優さんがその着物を着ている写真が載っていて、それがめちゃくちゃ可愛いのだ!
戦前の着物とは違う新しいキモノというのが提案されていて、今の目で見るとそれはいわゆる昭和レトロなデザイン。補正をせず帯をウエストでぎゅーっと絞って締めている。
P1000529.jpg
↑これなんて超Cuteでしょ?ふちにフリルがついた着物。
↓こちらは横縞。モダン!なんと袂は縫っていなくて、ヒラヒラさせているという大胆なデザイン。(襦袢はどうするのかなぁ)
P1000530.jpg

コート類も可愛い。現在出てる着物コートってラインが台形なのが多くて、その上身幅もたっぷりしてるからものすごく太った巨大な姿に見えてしまう。ただでさえ太い帯周りから、さらに広がっているんだもの、それも当然。
これみたいに裾すぼまりのシルエットのほうが絶対可愛いはず!
P1000528.jpg

P1000527.jpg
右下の黒のモヘアのいいなぁ。
作り方載ってるんだから作ればいいんだろうけど、それはあまりに無理無謀!こういう本を見ながら当時の主婦は実際に作っていたんだから、今の奥さんたちよりずっと有能だったのよね・・・
(本の中にも書き込みがあったり、寸法を書いたメモがはさまっていた)
EDIT  |  10:07 |   | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2006.12/03(Sun)

鍵盤 

P1000522.jpg

可愛い~と思わず注文してしまった、鍵盤の帯留め。(I商店)
しばらく待って、やっと到着したのはいいんだけど、なんだか大きくないかい?
商品の説明には約3cmとなっていたはずが、測ってみたら4cmだった。
(たいした違いじゃないと思うかもしれないけど、帯留めで1cm違うと、印象が全然違うのだ)

むむ~。小さい方が可愛いのになぁ。というより、小さいと思ったから買ったのに。
でも、I商店だから仕方ないか・・・と、もう多少のことは気にしなくなってしまった昨今。

テーマ : 着物・和風小物 - ジャンル : ファッション・ブランド

EDIT  |  13:20 |  買い物  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。