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2009.03/22(Sun)

文士のきもの 

着物好きのお友達のblogで紹介されていた、『文士のきもの』を読了しました。

文士のきもの文士のきもの
(2008/11/19)
近藤 富枝

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漱石から一葉、荷風、谷崎、宇野千代、幸田文など19人の文士たちが小説に描いた着物について書かれている本。作家と着物との関わりがよくわかる内容です。

着物の記述云々よりもその作家の生活ぶりやら着道楽ぶりやら当時の世情やら、そういうことが書かれていたのが楽しかった!

私のツボは文豪よりも、中野浩二の「蔵の中」の万年床のエピソード。ここに書かれている近松秋江という作家は全然知らなかったけど、こういういかにもダメ男系の話が妙にくすぐられました。
それから、約半分を占める女流文士たち。長谷川時雨、岡本かの子、田村俊子、円地文子、吉屋信子などなど・・・・・・ 生き様が、男の作家より圧倒的にカッコよい。この時代の女性作家の、厳しく激しく尋常でない強さが好きです。

合わせてこの本をもう一度読み直しました↓

明治快女伝―わたしはわたしよ (文春文庫)明治快女伝―わたしはわたしよ (文春文庫)
(2000/08)
森 まゆみ

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